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55歳からの家づくり|「小さな家」ではなく「ちょうどいい家」を考える

  • 丸亀店

「これから家を建てるなら、あまり大きな家はいらないかな。」

55歳くらいから家づくりを考える方から、そんな声を聞くことがあります。

子どもが独立した。

今の家では使っていない部屋がある。

掃除する場所はできるだけ少なくしたい。

これから先のことを考えると、コンパクトな家のほうが暮らしやすそう。

たしかに、これからの暮らしを考えると、今までと同じ広さの家が必要とは限りません。

でも、だからといって、

「55歳からは小さな家がいい」

と決めてしまう必要もないと思っています。

大切なのは、

小さい家を選ぶことではなく、自分たちにとって「ちょうどいい家」を考えること。

今回は、そんな視点から家の広さについて考えてみたいと思います。

共働きで仕事と子育てを頑張っているご家庭の週末くらいは少しだけゆっくりしたい夫婦

 

「小さな家」と「ちょうどいい家」は少し違う

「小さな家」と聞くと、必要最低限のスペースだけを確保した家をイメージするかもしれません。

でも、「ちょうどいい家」は少し違います。

例えば、

・普段は夫婦で過ごすLDK

・それぞれが一人で過ごせる場所

・趣味の道具を置くスペース

・必要な量の収納

・来客時に使える場所

・洗濯や掃除がしやすい動線

・将来も無理なく使える寝室

など。

人によって必要なものは違います。

夫婦二人だからといって、必ずしも部屋数が少なくていいとは限りません。

反対に、今まで使っていた部屋をそのまま全部残す必要もないかもしれません。

だからこそ、間取りを考えるときは「何坪必要?」から始めるのではなく、

「これからどんな暮らしをしたい?」

から考えてみるのがおすすめです。

 

これから使わなくなる部屋はありませんか?

55歳からの家づくりで、一度考えてみたいのが「今の家で使っていない場所」です。

例えば、

子どもが独立して、子ども部屋がほとんど使われなくなった。

来客用の部屋をつくったけれど、ほとんど使っていない。

大きな納戸があるけれど、何が入っているのか分からない。

そんな場所があるなら、新しい家では本当に必要なのかを考えてみてもいいでしょう。

これは「なくしてしまいましょう」という話ではありません。

そのスペースを、

趣味の部屋にする。

夫婦それぞれの居場所にする。

収納としてまとめる。

家族が帰ってきたときに使える場所にする。

など、これからの暮らしに合わせて役割を変えることもできます。

家づくりは、今までの暮らしをそのまま小さくコピーする必要はありません。

これからの暮らしに合わせて、家を組み立て直す。

そんな考え方もあります。

 

「広いLDK」が必ずしも正解ではない

新しい家を建てるなら、広いLDKにしたい。

そう思う方も多いと思います。

家族が集まる場所だからこそ、ゆったりしたLDKは魅力があります。

一方で、夫婦二人の暮らしを考えたときには、

「本当にこの広さが必要なのかな?」

と一度考えてみてもいいでしょう。

大切なのは、広さそのものではなく、そこで何をするかです。

二人で食事をする。

テレビを見る。

本を読む。

植物の手入れをする。

友人を招いて食事をする。

それぞれ別のことをしながら同じ空間で過ごす。

そんな暮らしをイメージすると、必要な広さが少しずつ見えてきます。

広すぎる空間よりも、家具を置いたときに動きやすく、掃除もしやすく、落ち着いて過ごせる。

そんな「ちょうどいい広さ」を考えてみるのもいいと思います。

 

夫婦二人だからこそ「それぞれの場所」も大切

「夫婦二人なら、ずっと一緒に過ごすから部屋は少なくていい。」

そう考えることもできます。

でも、夫婦だからこそ、それぞれが好きなことをして過ごせる場所があると、暮らしやすくなることもあります。

例えば、

夫は趣味の道具を整理する時間。

妻は植物の手入れをする時間。

一人で本を読む時間。

音楽を聴く時間。

パソコンを使う時間。

それぞれが自分の時間を楽しみながら、必要なときにはすぐ顔を合わせられる。

そんな距離感も、これからの家づくりでは考えてみたいところです。

 

以前、「夫婦それぞれの時間も大切にする家|55歳から考えるこれからの間取り」でも、

夫婦が同じ家でそれぞれの時間を楽しむ間取りについて考えました。

「二人で暮らす家」だからこそ、「一人で過ごせる場所」も大切なのかもしれません。

自然光が入る落ち着いたリビングで、50代〜60代くらいの夫婦がそれぞれ好きなことをしながら同じ空間で過ごしている様子。片方は読書、もう片方は植物の手入れなど、会話をしていなくても心地よく一緒にいられる雰囲気

 

趣味のためのスペースは「ぜいたく」ではない

55歳からの家づくりでは、これから始めたいことだけでなく、

「これからも続けたいこと」

を考えてみるのもおすすめです。

キャンプ。

ガーデニング。

釣り。

DIY。

読書。

料理。

写真。

音楽。

車やバイク。

人によって、楽しみたいことはさまざまです。

そのための収納や作業スペースが必要なら、それも間取りを考えるうえで大切な要素になります。

例えば、趣味の道具を置くために少し収納を広くする。

庭を楽しみたいから、LDKから外へ出やすくする。

キャンプ道具を使うから、玄関から収納への動線を考える。

こうしたスペースは、単なる「余った場所」ではありません。

これからの暮らしを楽しむための場所です。

だから、「家を小さくするために趣味の場所を削る」のではなく、

「必要なものにきちんとスペースを使い、それ以外をコンパクトにする」

という考え方もできます。

 

収納は「広さ」より「何をしまうか」を考える

収納については、「55歳からの家づくり|将来も暮らしやすい収納のつくり方」でも詳しく紹介しています。

家をコンパクトにする場合、収納についても一度整理してみましょう。

収納は多ければ多いほど便利、というわけではありません。

収納が増えると、その分だけ物を置ける場所も増えます。

すると、「せっかく収納があるから」と物が増えてしまうこともあります。

これからの暮らしで必要なもの。

思い出として残したいもの。

趣味で使うもの。

家族に譲るもの。

手放してもいいもの。

一度整理してみると、必要な収納量も変わってくるかもしれません。

そして収納を考えるときには、

「どれくらいの収納が必要か」

だけではなく、

「どこにあると片付けやすいか」

も大切です。

玄関に置きたいもの。

キッチンで使うもの。

洗面所に必要なもの。

季節用品。

趣味の道具。

使う場所の近くに収納を配置するだけでも、日々の片付けは変わってきます。

 

「将来」を考えすぎて、今を我慢しない

55歳からの家づくりでは、「将来も暮らしやすい家」を考えることは大切です。

段差を少なくする。

掃除しやすくする。

寝室や水まわりを使いやすくする。

将来の生活スタイルの変化にも対応しやすくする。

こうした考え方は、もちろん大切です。

でも、将来のことだけを考えて、今の楽しみを我慢しすぎる必要もありません。

今、趣味を楽しみたい。

今、庭で植物を育てたい。

今、家族や友人を招きたい。

今、夫婦でゆっくり過ごしたい。

そんな現在の暮らしも、同じように大切です。

だからこそ、

「将来のためだけの家」ではなく、「今も、これからも楽しめる家」

を考えてみたいと思います。

自然光が入るシンプルなLDK。床や家具の量を抑え、掃除しやすそうなすっきりした空間。50代〜60代の夫婦がゆったり過ごしている雰囲気

 

「何坪が正解?」ではなく「何を大切にしたい?」

家の広さについて考えると、

「30坪くらい?」

「25坪でも足りる?」

「平屋なら何坪必要?」

など、数字が気になると思います。

もちろん、面積は家づくりの大切な条件です。

でも、数字だけで「ちょうどいい家」が決まるわけではありません。

同じ30坪でも、家族構成や暮らし方によって感じる広さは変わります。

廊下を少なくしてLDKを広くする。

収納をまとめて居室をすっきりさせる。

使わない部屋をつくらない。

家事動線を短くする。

庭やウッドデッキなど、外の空間も暮らしの一部として考える。

こうした工夫によって、限られた面積でも暮らしやすさは変わります。

だから、

「何坪の家にするか」より先に、「何を大切にして暮らしたいか」を考える。

これが、ちょうどいい家を見つけるための一つの方法だと思います。

平屋の広さについては、「55歳からの家づくり|これからの暮らしにちょうどいい平屋の広さとは?」でも、

これからの暮らしに必要な広さについて考えています。

 

ちょうどいい家は、人によって違う

「小さな家がいい」という人もいれば、

「趣味のための部屋は絶対に欲しい」という人もいます。

「掃除がラクな家にしたい」という人もいれば、

「家族や友人が集まれる広いLDKが欲しい」という人もいます。

どれが正しいということではありません。

大切なのは、自分たちのこれからの暮らしに合っているかどうか。

家の広さを決めるときには、

「今の家で困っていること」

「これからも続けたいこと」

「これから始めたいこと」

「なくても困らないもの」

を書き出してみるのもおすすめです。

そうすると、「必要な広さ」が少しずつ見えてくるかもしれません。

 

まとめ

55歳からの家づくりだからといって、必ず小さな家にする必要はありません。

大切なのは、

「自分たちにとって、ちょうどいい広さはどれくらいなのか」

を考えることです。

これから使わなくなる部屋はないか。

夫婦それぞれに必要な場所はあるか。

趣味を楽しむスペースは必要か。

どんな収納が必要か。

家事や掃除はしやすいか。

そして、今の楽しみと将来の暮らしをどちらも大切にできるか。

そんなことを一つずつ考えていくと、家の広さだけではなく、間取りそのものも変わってくるかもしれません。

「小さくする」のではなく、

「必要なものを残して、暮らしに合わせて整える」。

それが、自分たちにとっての「ちょうどいい家」なのだと思います。

そしてこれは、55歳からの家づくりだけに限った話ではありません。

家族構成や暮らし方が変われば、30代でも40代でも「ちょうどいい家」は変わります。

家を建てるときは、数字だけではなく、

「この家で、どんな時間を過ごしたい?」

から考えてみるのもいいかもしれません。

 

「自分たちには、どれくらいの広さがちょうどいい?」

「平屋にすると、どんな間取りが考えられる?」

「今の暮らしと将来の暮らし、どちらも大切にしたい」

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